はい、これが今年の誕生日プレゼントね。

恋「今年のは小さいのね…」

か、関係ないだろ。急に変えたんだし…

恋「急?」

なんでもない!

恋「ふ〜ん、まあいいわ。

  開けていいわよね?」

 

ガサガサガサ…

 

恋「!! これって…」

藍「恋ちゃんですね」

恋「うん……って、藍?!

  いつからそこにいたのよ?」

藍「恋ちゃんがお兄様から受け取っていたときからですわ。

  この絵すばらしいですね。恋ちゃんの魅力がいっぱい詰まっていて…

  ふふふ、さすがはお兄様ですね」

恋「藍?何か知ってるの?」

藍「お兄様は、ついこの間まで恋ちゃんの誕生日プレゼント用にって、

  大きなキャンバスに海の絵を描かれてたんですよ」

恋「海の絵?」

藍「はい。恋ちゃんがファッション誌の表紙になったのを自慢されるまでですけど。

  あの後お兄様ったら…」

! 藍ちゃん、それは言ったら…

藍「お兄様ったら、『俺の方がもっと恋のこと魅力的にみせれる』っておっしゃられて…」

恋「なっ?! (///・ ・///) 」

あぅ… 

藍「でも、やっぱり本当にその通りでしたね。

  恋ちゃんの魅力と、恋ちゃんへの愛情があふれ出していて、本当にすばらしいですわ。

  わたくし少し妬けてしまいそうです」

恋「そ、そうなの? (///・ ・///) 」

う、うん、だって恋があんなに嬉しそうに自慢して、なんか悔しくて… 

恋「バカ……

  でも、 ありがと…」

恋…… ば、ばか、泣くなよ

恋「べ、別に泣いてなんかないわよ?!」

 

藍「さぁ、感動しあうのはこれぐらいにして、ケーキも焼けましたのでパーティーを始めませんか?」

恋「そ、そうね、それじゃ行きましょうか」

あぁ、作ってくれた藍ちゃんに申し訳ないし、始めるか。

 

キュッ

 

藍「ふふ、手を握り合って…やっぱり妬けますわ」

 

 ・

 ・

 ・

 

それじゃ、恋、誕生日おめでとう!カンパ〜〜イ!!

藍「おめでとうございます」

恋「毎年ありがとう」

藍「今年も腕によりをかけて作らせてもらいましたので、沢山食べてくださいね」

今年もホント豪華だねぇ

全部藍ちゃんの手作りって言うのがまた凄いね

恋「本当よね。

  わぁ、このケーキも美味しい…」

藍「ありがとうございます。喜んでいただけてよかったですわ。

  お兄様も遠慮せず食べてくださいね。こちらなんかは結構上手くできたと思うんですが…」

ありがとう、それじゃ遠慮なくいただきま〜〜す!

恋「私のために藍が作ってくれたんだから、少しは遠慮しなさいよ!」

藍「ふふふ…」

 

 

 

あぁ…おいしかった。もう食べられいよ…

恋「私も…。もうさすがに食べられない…」

藍「お粗末さまでした。お兄様達のお口に合って何よりですわ」

うん、藍ちゃんありがとう。

それじゃこれでお開きにしようか…

藍「あ、それでは…

  恋ちゃん、これが今年のわたくしからのプレゼントです」

恋「ありがとう。でも料理だけでもじゅうぶんプレゼントもらってるわよ」

あれ?今年は藍ちゃんのも小さい…

恋「バカッ! 開けてもいい?」

藍「はい、こんなもので申し訳ないですが…」

恋「そんなこと無いわよ、このバカのことは気にしないで」

 

シュルシュル……

 

恋「…ガラスケースに入ってるのは…石?」

藍「はい、第10惑星『恋』になるはずだった小惑星の欠片です…」

しょ、小惑星の欠片?!

恋「…第10惑星『恋』?」

藍「去年お約束したので、本当は隠しておいて本日発表するはずだったんですが、

  情報をリークされたようで…

  しかも惑星ではなく小惑星ということになってしまいました…」

たぶん約束して無いと思うけど、あれって本気だったんだ…

恋「……第10惑星『恋』??」

藍「はい、それで秘密裏に財閥が採取したものがその欠片なんです。

  せめてものお詫びにと思いまして…」

秘密裏にって…これ大丈夫なの?

藍「分かる範囲では安全性に問題は無いそうですわ」

恋「………第10惑星『恋』?! って藍、いったいどういうことなの?」

やっと戻ってきたよ。恋、それ小惑星セドナの欠片だって。

藍「申し訳ありません。今度こそちゃんと誰も文句を言えないようなものを見つけますので

  今年はその欠片で…」

恋「そ、そんなの受け取れないわよ!」

まぁまぁ、そんなこと言わず受け取ってあげなよ。それで藍ちゃんが喜ぶんだし…

恋「でも、だからって…」

財閥の御令嬢だからって、そんな無茶できないって。ほれ、ちゃんとお礼言わないとな。

恋「う、うん、そうよね…

  藍、ゴメンね。それからありがとう」

藍「いいえ、こちらこそありがとうございます。

  その欠片、それで地球上に存在する全てだそうですので、できれば大切にしてあげてくださいね」

え?

恋「え??

  ええっ?!

  そんなの絶対受け取れないわよ!!!!」