この前の料理大会で茜さんが優勝したことにより、茜さんとKENZO君は約束どおり、
一緒に温泉旅行に行くこととなりました。

 

茜「鶴来屋・・・ここですね。」

KENZO「・・・ずいぶんとでっかい旅館なんだな。(^^;;」

茜「有名な旅館ですから・・・。」

KENZO「ところで茜、一つ気になってることがあるんだが・・・。」

茜「・・・なんでしょう?」

KENZO「今回のホテルの手配や日程の調整は、全部茜がやってくれたんだったよな?」

茜「・・・はい。KENZOが入院している間に。」

KENZO「一時はマジでやばかったんだぞ・・・。(^^;;」

茜「あゆは未だに入院していますしね・・・。」

KENZO「まあ、回復力の差ってやつだな。」

茜「はい・・・。」

KENZO「・・・じゃなくて!俺が聞きたいのは、なんで部屋が一つなんだってこと!(^^;;」

茜「・・・何か問題でも?」

KENZO「あのなぁ〜。(^^;;」

茜「私と一緒では・・・嫌ですか?」

KENZO「うっ・・・い、いや、そんなことはないんだが・・・。(*^^*)」

茜「・・・では、何も問題ありませんね。」

KENZO「ううぅ〜。」

・・・

あや「・・・なんて言ってるけど?(^^;;」

みのり「茜さんったら、誰もいないと思って〜!(--#」

恋「って、なんでアンタが怒るのよ。」

みのり「わ、私はただ、虹野先輩のことを思って・・・。」

沙希「み、みのりちゃん!(*^^*)」

恋「ふ〜ん・・・ま、いいけどね。」

あや「今からもめないでよ。今回はみんなで協力して、茜さんの企みを阻止しなきゃいけないんだから・・・。」

沙希「でも、あやちゃんがそこまで積極的になるなんて、ちょっと意外・・・。」

あや「だ、だって、私達はまだ高校生なんだし、そういうのって良くないと思うの・・・。」

恋「・・・あや、ちょっといい?」

あや「なあに、恋ちゃん?」

恋「私が夜、アイツの部屋に行くのを止められた覚えはないんだけど、それはどうしてよ?
  まさか気づいてなかったわけじゃないわよね?」

あや「だって・・・お兄ちゃんは恋ちゃんには絶対に手を出したりしないもん。」

恋「なんでそう言い切れるのよ?」

あや「じゃあ、実際にお兄ちゃんと何かあったの?」

恋「う・・・確かに何もないわよ。アイツったら、こんなかわいい娘を目の前にして、本当にただ一緒に寝るだけなんだから・・・。」

沙希「なに2人で内緒話してるの?」

恋「な、なんでもないわよ、なんでも。ね、あや?(^^;;」

あや「う、うん。」

みのり「どうでもいいけど、そろそろ後を追わないと、二人を見失っちゃいますよ。」

茜「二人って・・・誰のことですか?」

びくぅっ!

沙希「あ、茜ちゃん、いつからそこに?(^^;;」

茜「恋とあやが内緒話を始めた辺りですが・・・。」

恋「私に気配を感じさせないなんて・・・やっぱり只者じゃないわね。」

KENZO「で、そんなごまかしはいいから、どうしてみんながここにいるのか説明してもらおうか?」

沙希「KENZO君まで・・・。(^^;;」

恋「・・・ちっ、ごまかし切れなかったか。」

茜「・・・私達の後をつけてきたんですか?」

沙希「あ、あのね、それは・・・。」

あや「ご、ごめんなさい!私達も温泉に行きたくて・・・。(^^;;」

みのり「そうそう!それに、どうせ行くなら大勢で行ったほうが楽しいじゃないですか!(^^;;」

KENZO「はぁ〜・・・まあ、そういうことなら仕方ないが、宿泊費なんかは大丈夫なんだろうな?」

沙希「あ、それは大丈夫。この日のために、お小遣いを貯めておいたから。」

みのり「私もです♪」

KENZO「計画的犯行なわけね・・・。」

沙希「あははは・・・。(^^;;」

KENZO「でも・・・あやと恋はそんなお金持ってたか?」

あや「そ、それはその・・・。」

恋「お兄ちゃん、かわいい妹達からお金を取るつもりなの?」

KENZO「あのなぁ〜。(^^;;」

恋「オニ!アクマ!!人でなし〜!!!」

KENZO「ふぅ・・・わかったわかった。二人の分は俺が出すから・・・。」

あや「やった♪」

KENZO「その代わり・・・当分生活は厳しくなるからそのつもりで。」

恋「う・・・し、仕方ないわね。」

KENZO「茜、そんなわけだからみんなと一緒に・・・

茜「知りません!」

タッタッタ・・・。

みのり「茜さん・・・怒って行っちゃいましたけど。」

KENZO「う〜ん・・・。(^^;;」

沙希「ごめんね、KENZO君。こんなことになっちゃって・・・。」

KENZO「いや、いいよ。大勢の方が楽しいってのは同感だしな。それに・・・。」

沙希「それに?」

KENZO「沙希ちゃんが来てくれて、正直ホッとしたから・・・。」

沙希「えっ?(*^^*)」

KENZO「な、なんでもないなんでもない!それじゃあ行こうかみんな!!」

みのり&あや&恋「おー!!」

・・・・・・

茜「KENZO・・・。」

???「あの、すいません。」

茜「?」

コンコン。

沙希「は〜い。あ、KENZO君。」

KENZO「や、やあ。(*^^*)」

沙希「どうしたの?何か用?」

KENZO「いや、その・・・。(*^^*)」

みのり「KENZO先輩、何を動揺してるんですか。」

KENZO「いや、その・・・沙希ちゃんの浴衣姿があまりにも色っぽかったんで・・・。(*^^*)」

沙希「え?や、やだもう・・・。(*^^*)」

あや「それで、何か用があったんじゃないの?お兄ちゃん。」

KENZO「あ、そうだった。ちょっとみんなに聞きたいことがあるんだけど・・・。」

恋「聞きたいこと?」

KENZO「女湯ってどうだった?」

バキィッ!!

スパァ〜ン!!

恋「いきなり何を言い出すのよ、アンタは!!(--#」

みのり「のぞきでもするつもりですかっ!!(--#」

KENZO「ち、違う!そうじゃなくて、茜がいなかったかどうか、聞きたかったんだ。」

あや「茜さん?見なかったけど・・・。」

沙希「部屋にはいなかったの?」

KENZO「ああ・・・。チェックインはしてるみたいなんだが・・・。」

恋「どっかぶらついてるだけじゃないの?」

KENZO「俺が入れる所は一通り探し回ったが、どこにもいなかった。」

恋「入れるところねぇ・・・。」

みのり「それで、女湯ってわけですか。」

KENZO「ああ。でも、そこにもいないとすると、一体どこに行ったんだか・・・。」

沙希「どこか見落としていた場所があるかもしれないし、もう一度みんなで探してみましょう?」

みのり「別に、ほっといても大丈夫だと思いますが・・・。」

あや「でも、茜さんがいなくなったのは、たぶん私達のせいだし・・・。」

恋「やっぱりそうなるわよねぇ・・・。仕方ない、みんなで茜さんを探しますか!」

KENZO「悪いな、そうしてくれると助かる。」

恋「って、その前に一つ聞いておきたいことがあるんだけど・・・。」

KENZO「ん?なんだ?」

恋「混浴はどうだった?」

KENZO「ああ、そりゃあもう、まるで天国・・・って、はっ!(^^;;」

メキッ。

沙希「この階には茜さん、いないみたいね・・・。」

KENZO「そうだな。いつつ・・・。」

沙希「大丈夫?(^^;;」

KENZO「恋のヤツ、鳩尾に思いっきり蹴りを入れやがって・・・。」

沙希「でも、自業自得なんじゃないの?」

KENZO「それを言われると、返す言葉もないんだが・・・。(^^;; 
     でも、どうして混浴に入ったって、恋にはわかったんだ?」

沙希「さぁ・・・。大好きなお兄ちゃんのことなら何でもお見通しなのかもね。」

KENZO「勘弁してくれよ〜。(^^;;」

沙希「うふふっ、冗談冗談。(^^)」

KENZO「ま、とりあえずこの階にはいないことがわかったし、ひとまず沙希ちゃん達の部屋に戻ろうか。」

沙希「そうね。みんなももう戻ってるころだし・・・。」

沙希「ただいま〜。」

KENZO「・・・まだ誰も戻ってきてないみたいだな。」

沙希「うん・・・そうみたい。」

KENZO「じゃあ、とりあえずはみんなの結果報告を待つとしますか。」

沙希「そうね、そうしましょう。」

沙希「・・・みんな、遅いね。」

KENZO「いくらなんでも遅すぎないか?」

沙希「まさか・・・茜さんもみのりちゃん達も、何かあったんじゃ・・・。」

KENZO「考えるのは後だ!とにかく、もう1回みんなを探しに行こう!!」

沙希「う、うん。」

??「あの、すいません・・・。」

KENZO「?悪いけど、取り込み中だから後にしてくれないか。」

??「ですが、お連れ様がお待ちなのですが・・・。」

沙希「お連れ様って・・・。」

KENZO「みんな無事なのか?!」

??「ですから、先ほどからずっとお待ちに・・・。(^^;;」

KENZO「すぐに案内してくれ!沙希ちゃん、行こう!」

沙希「ええ!」

??「かしこまりました。」

??「こちらです。」

沙希「・・・この部屋は?」

??「皆さんがご一緒に食事出来るように用意した部屋です。(^^)」

沙希「ということは・・・ただ単に、みんな先に食事に向かっただけってこと?(^^;;」

KENZO「・・・そうでもなさそうだぞ。」

沙希「えっ?」

茜「遅かったですね、2人とも・・・。」

沙希「茜さん?!それに・・・みんな!!これは一体?!」

茜「大丈夫。みんな気を失ってるだけですから・・・。」

KENZO「みんなに何かしたのか?」

茜「・・・私は何もしていません。」

??「私が作った料理を試食してもらっただけなんですが、なぜか皆さん倒れてしまって・・・。(^^;;」

KENZO「またそういうネタか・・・。(^^;;」

??「は?」

KENZO「あ、何でもない何でもない。ところであなたは?」

千鶴「あ、申し送れました。私、この鶴来屋の会長をしております、柏木千鶴と申します。」

沙希「で、その千鶴さんがどうして茜さんと?」

千鶴「それがその・・・。(*^^*)」

KENZO「何か言いにくいことなんですか?」

千鶴「実は私・・・料理があまり上手ではなくて・・・。(*^^*)」

KENZO「あまり・・・ねぇ。」

千鶴「それで、先日の料理コンテストに優勝した方に教われば、少しは上手くなるのではと・・・。」

KENZO「それで茜は、そんな千鶴さんを上手く丸め込んで、みのりちゃん達を呼び出し、
     こうして気絶させるに至ったわけだ。」

茜「まあそんなところです・・・。」

沙希「でも、どうしてそんなことを・・・。」

千鶴「どうしてそんなに上手くなりたいかですって?決まってるじゃないですか、
   愛しの耕一さんに食べてもらうためですよ♪」

KENZO「いや、聞いてないし。(^^;;」

千鶴「千鶴さん、この料理凄くおいしいよ。
   ありがとうございます。耕一さんのために一生懸命勉強したんですよ。
   えっ、俺のために?・・・ありがとう、千鶴さん。
   そんな・・・耕一さんが喜んでくれれば、私はそれだけで・・・。
   それじゃあデザートもいただいていいかな?
   デザート?料理はこれだけですよ。
   デザートは・・・君だよ、千鶴さん!!
   な〜んてことになったらどうしましょう〜!(*^^*)

KENZO「・・・・・・とりあえず、彼女はほっといて話を進めよう。」

沙希「そ、そうね・・・。(^^;;」

沙希「でも、どうしてそんなことを・・・。」

茜「・・・どうして?あなたたちが邪魔するからじゃないですか!」

沙希「邪魔ってそんな・・・。」

茜「私はただ・・・KENZOと2人きりになりたかっただけなんです。それなのに・・・。」

KENZO「茜・・・。」

沙希「私達が追いかけてきたことが、気に障ったのなら謝るわ。ごめんなさい・・・。
   でも、私達はまだ高校生なんだし、こういうのはやっぱりいけないと思うの。」

KENZO(俺・・・高校生って設定だったっけ?(^^;;)

沙希「KENZO君もそう思うよね?」

KENZO「ん?あ、ああ、そうだな。(^^;;」

茜「そうですか・・・わかりました。」

沙希「ありがとう、わかってくれて。(^^)」

KENZO(?やけにあっさり引き下がったな・・・。)

千鶴「・・・あれ?問題は解決したんですか?(^^)」

KENZO「千鶴さんがトリップしてる間にね・・・。」

千鶴「それならお食事にしませんか?このままだと冷めてしまいますし・・・。」

沙希「でも、その前にみのりちゃん達を・・・。」

茜「・・・大丈夫です。みのり達の料理には、眠り薬を入れただけですから。」

千鶴「眠り薬なんか入れたんですか?」

茜「・・・隠し味になるんです。」

千鶴「なるほど・・・。」

沙希&KENZO「ならないならない。(^^;;」

茜「しかも、相手が眠ってからは、好きなように・・・。」

千鶴「まぁ・・・♪(*^^*)」

KENZO「茜・・・良からぬ事を吹き込むんじゃない。(^^;;」

茜「・・・冗談ですよ。」

KENZO「どこまで冗談なんだか・・・。(^^;;」

千鶴「ともかく、他のお客様も心配いりませんので、どうぞ召し上がってください。(^^)」

沙希「そうね。それじゃあみんなでいただきましょうか♪」

KENZO「そうだな。それでは、いただきま〜す♪ぱくっ・・・・・・」

沙希「・・・KENZO君?」

KENZO「茜・・・また何か入れただろ。(^^;;;;;;」

茜「この前と同じくジャムを入れただけですが、今回は元が元ですから・・・。」

千鶴「あの〜、さりげなく酷いこと言ってませんか?(^^;;」

沙希「茜さん、さっきわかってくれたんじゃなかったの?!」

茜「ええ、ここで2人きりになるのは無理だとわかりましたから、2人で遠い世界にでも行こうかと・・・。」

KENZO「全然わかってねぇ!!(^^;;・・・あ・・・意識が・・・。」

ばたっ。

沙希「KENZO君!!」

茜「・・・これであとは、私もこの料理を食べれば・・・。」

沙希「?茜さんなら、この料理を食べても平気なんじゃないかと思うんだけど・・・。」

茜「・・・・・・。」

沙希「茜さん?」

茜「また一人ぼっち・・・。」

沙希(いつもの茜さんなら、こんなミスしないのに・・・。でも、他の方法とか考えなかったのかな・・・。(^^;;)

 

結局、千鶴さんの料理を食べてただで済むはずがなく、みのりちゃん達は病院に運ばれる羽目に。
KENZO君はというと、一時は危険な状態に陥ったものの、持ち前の精神力(煩悩?)で峠を越え、
みのりちゃん達と同じく病院のお世話になることとなりました。

 

あゆ「KENZO君、帰って来てくれたんだね♪一人で退屈してたんだよ。
   みんなも一緒だし、これから楽しくなりそうだね♪」

KENZO&みのり&あや&恋「楽しくな〜い!!(^^;;」

沙希「あははは・・・はぁ。(^^;;」

一方その頃、鶴来屋では食中毒者を出したとあって、大騒ぎとなっていました。

千鶴「あなたにお願いしたばかりに、大変なことに・・・。」

茜「悪は必ず滅ぶものですから・・・。」

千鶴「あなたに言われたくありません!!」

茜「そうですか・・・。それでは、頑張ってください。」

千鶴「え?ち、ちょっと〜!!」

その後、鶴来屋がどうなったかは、皆さんの想像にお任せします。(^^;;

 

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