KENZO「え〜と・・・待ち合わせの場所は確かこの辺・・・。」

ともみ「お兄さぁ〜ん♪こっちこっち。」 

KENZO「やあ、ともみちゃん久しぶり。」

ともみ「久しぶり、じゃないよぉ。」 

KENZO「へ?」

ともみ「だって・・・お兄さん、ともみとは全然遊んでくれないんだもん。」 

KENZO「ご、ごめん、こっちも色々とあったもんだから・・・。(^^;;」

ともみ「いいよ、許してあげる。その代わり、今日一日お兄さんはともみの貸し切りだからね♪」

KENZO「はいはい。それで、まずはどこに参りましょうか、お嬢様?」

ともみ「あのね、あのね、ワッフルのお店が新しくできたんだけど、すっごくおいしいらしいの。」

KENZO「へぇ・・・ワッフルねぇ。」

ともみ「お兄さん・・・ワッフルは嫌い?」

KENZO「ん?そんなことないよ。じゃあ、そのワッフル屋さんに行こうか。」

ともみ「うん!行こう行こう♪」

ともみ「とうちゃ〜く♪ここが、そのワッフル屋さんだよ。」

KENZO「ここって・・・あの、ともみちゃん?」

ともみ「なあに?お兄さん。」

KENZO「ここって最近出来たばかりなんだよね。」

ともみ「うん、そうだよ。」

KENZO「ワッフル屋さんの前は、もしかして旅館じゃなかった?」

ともみ「う〜ん、ともみはよく知らないけど、鶴とか亀とかいう字の付いた旅館だったみたい。」

KENZO「やっぱり・・・。(^^;;」

みのり「あれ?KENZO先輩。」

沙希「KENZO君?」

KENZO「沙希ちゃんにみのりちゃん?どうしてここに・・・。」

みのり「どうしてって決まってるじゃないですか。」

沙希「ここって、鶴来屋旅館があった所よね。」

KENZO「そうだよなぁ・・・。(^^;;」

みのり「やっぱり、何かあったんじゃないかって思うじゃないですか。」

沙希「KENZO君も同じ理由で?」

ともみ「違うもん!お兄さんは、ともみとデートなんだもん!」

沙希「ふ〜ん・・・。」

みのり「へぇ〜・・・。」

KENZO「・・・お願いだから、そんな怖い目で見ないで。(^^;;」

みのり「ま、KENZO先輩の処分は後ほどということで、まずはワッフルでも食べながら話しませんか?」

KENZO「処分って・・・。(^^;;」

ともみ「ともみはお兄さんと二人っきりの方が・・・。」

沙希「ともみちゃん、ここは素直にみのりちゃんの言うことを聞いておきましょう。」

ともみ「でもでも〜。」

沙希「みのりちゃん、恋ちゃんと同じくらい強いよ。」

ともみ「・・・一緒でいいです。」

KENZO「・・・。(^^;;」

沙希「・・・。」

みのり「・・・。」

ともみ「?」

KENZO「・・・で、こんな所で一体何をしてるんだ?」

茜「・・・見てわかりませんか?」

沙希「ワッフル屋さんで働いてる・・・。(^^;;」

茜「・・・はい。」

KENZO「だから何で?!」

茜「騒ぎを起こした責任ということで、鶴来屋で働くことになったのですが・・・。」

ともみ「騒ぎって?」

みのり「食中毒者が出たって、ニュースでもやってたでしょ。」

ともみ「うん。」

KENZO「その首謀者が茜で、俺達はその犠牲者だったんだ。」

ともみ「・・・こ、怖い人なんだね。(^^;;」

KENZO「ある意味、最強キャラだからな・・・。」

茜「それで、最初は料理を作る手伝いをしていたのですが、ある日料理長を任されることになりまして・・・。」

沙希「茜さん、料理上手だから。」

茜「あとはトントン拍子で、気が付いたら社長に・・・。」

ALL「ちょっと待てぃ!!(^^;;」

茜「・・・何か?」

ともみ「料理長がいきなり社長なんて、絶対におかしいよ!!」

みのり「また何か、裏でやりましたね?(^^;;」

茜「さあ・・・。」

沙希「この前といい、今回といい、千鶴さん災難だね・・・。(^^;;」

KENZO「なぁ茜、社長のイスは千鶴さんに返して、いいかげん戻ってこないか?」

茜「・・・どうして?」

KENZO「どうしてって、このままじゃ千鶴さん、死んでも死にきれないじゃないか。」

沙希&みのり「死んでない、死んでない。(^^;;」

茜「・・・嫌です。」

KENZO「あーかーねー。(^^;;」

茜「・・・。」

沙希「・・・それなら茜さん、勝負をしない?」

茜「勝負・・・ですか?」

沙希「うん。それに私達が勝ったら、茜さんに戻ってきてほしいの。」

茜「・・・また料理勝負でもするんですか?」

沙希「そうねぇ・・・どっちがたくさんワッフルを売れるかっていうのはどう?」

茜「その勝負、私が受けるメリットがあるんですか?」

沙希「茜さんが勝ったら、このことに関してもう口出ししない。
   それに、お店の売り上げにも貢献出来ると思うんだけど。」

茜「・・・わかりました。ちょっと待っててください。」

・・・

みのり「虹野先輩、どうしてこんな意味のない勝負をするんですか?」

沙希「茜さんの気持ち、少しわかるから・・・。」

KENZO「茜の気持ち?」

沙希「そんなわけで、悪いんだけどともみちゃん手伝ってくれない?」

ともみ「えぇ〜?!どうしてともみが・・・。」

沙希「茜さんは、当然ここの店員さんを使うだろうから、それに勝つには
   現役のウエイトレスであるともみちゃんの力が必要なの。」

ともみ「でも、ライバルはこれ以上増やさない方が・・・。」

KENZO「ともみちゃん、俺からも頼むよ。やっぱり、このままにしとくわけにはいかないから・・・。」

ともみ「お兄さんがそういうなら・・・わかったよ。」

沙希「ともみちゃん、ありがとう。」

茜「お待たせしました・・・。」

KENZO「茜、どこに行ってたんだ?」

茜「勝負に使うワッフルを用意してきました。これをより多く売った方が勝ちとしましょう。」

KENZO「ワッフルの4個セットか。どれどれ・・・ん、旨い。」

みのり「悔しいけど美味しい・・・。」

沙希「茜さんは、何を作っても上手だよね。」

ともみ「・・・・・・。」

KENZO「ん?ともみちゃん、どうかした?」

ともみ「あまぁぁぁ〜〜〜い!!何これぇ〜?!!」

茜「当たりはあなたでしたか・・・。」

沙希「当たりってまさか・・・。(^^;;」

茜「これは、”ワッフルで運試し”といって、1つだけ練乳とハチミツをふんだんに使ったワッフルが
  入っています・・・。」

みのり「そんなのが売れるはずないじゃないですか!」

茜「・・・当店の一番人気です。」

ALL「嘘っ?!(^^;;」

KENZO「ま、まあ、同じものを売るわけだから、条件は同じだし・・・。(^^;;」

沙希「そ、そうだね。それじゃあ始めましょうか。(^^;;」

茜「・・・はい。」

というわけで始まった売り上げ対決。

最初はやはり、手慣れた店員を使っている分茜がリード。

しかし、ともみちゃんが要領を得てからは形勢逆転。ウエイトレスの偉大さを見せつけるのでした。

そして結果は・・・

 

沙希「・・・1セット差で、私達の勝ちだね。」

ともみ「ともみとしては、素直に喜べないけど・・・。」

みのり「じゃあ、茜さんは社長の座を千鶴さんに返して、戻ってくるってことですね?」

茜「不本意ですが・・・。」

KENZO「この勝負、引き分けだ。」

ALL「・・・えっ?!」

みのり「KENZO先輩、計算もまともに出来ないんですか?」

KENZO「最初に味見した分、払ってなかっただろ?」

ともみ「でも、それは勝負とは関係・・・

沙希「そうだね。じゃあ、この勝負は引き分けってことで。」

茜「KENZO・・・どうして・・・。」

KENZO「ん・・・確かに、勝負に勝てば茜は戻ってくると言ったけど、嫌々じゃ意味ないだろ?」

茜「・・・。」

KENZO「俺としてはその・・・茜の意思で戻ってきて欲しいから。」

ぎゅっ。

ともみ「あぁー!!」

沙希「ともみちゃん、ちょっと黙っててね。」

KENZO「あ、茜?(*^^*)」

茜「私だって、本当は戻りたかった。でも、社長がどうとかって言うから・・・。」

KENZO「・・・面と向かって、帰ってきて欲しいなんて簡単に言えるかよ。」

みのり「茜さんの気持ちって、こういう事だったんですか。」

沙希「うん。本当は戻ってきたかったのに、つい意地を張っちゃったんだね。」

みのり「何はともあれ、これでめでたしめでたしですね。」

ともみ「めでたくないもん!!」

沙希「と、ともみちゃん?」

ともみ「今日は、お兄さんと二人きりでいろんな所に行って、ラブラブになるはずだったのに・・・。」

みのり「ラブラブってねぇ・・・。(^^;;」

ともみ「それなのに、お兄さんは茜さんとラブラブになっちゃってるし・・・。」

みのり「しかもこれって、私達が手助けした形になりますよねぇ。(^^;;」

沙希「確かに、そうも取れるね・・・。(^^;;」

ともみ「お兄さんの・・・お兄さんのばかぁ〜!!

 

 

沙希「ともみちゃん・・・今、何かした?(^^;;」

ともみ「え?・・・あ。」

みのり「・・・。」

沙希「・・・。」

ともみ「・・・。と、ともみはそろそろ帰るね。さよなら!(^^;;」

沙希「・・・私達も帰りましょうか。(^^;;」

みのり「・・・そうですね。騒ぎに巻き込まれない内に。(^^;;」

・・・

KENZO「ん?何だか周りが騒がしいな・・・。」

茜「そうですね・・・あ。」

KENZO「そういえば、いつの間にか沙希ちゃん達いなくなってるし・・・って、あれ?茜?!」

ヒュルルル・・・・

KENZO「・・・すっごく嫌な予感。(^^;;」

 

そして、見上げた頭上には・・・

 

KENZO「ブ、ブラッ

プチッ。

TV「本日、○○県××市のワッフル販売店が大破する事件がありました。
  目撃者の証言によりますと、突然シャチが現れて、店を破壊したとのことですが、
  陸上にシャチが現れるはずもなく、捜査は難航しています。
  なお、店の崩壊に巻き込まれたKENZOさんが現在重体となっています。」

ともみ「お兄さん、ごめんなさい・・・。(TT)」

茜「大丈夫です。明日になれば復活しますから・・・。」

沙希「でもまさか、ともみちゃんが召還魔法使うとは思わなかったよ。(^^;;」

茜「使えるのは、KENZOとあゆだけでしたからね・・・。」

ともみ「ブラック君の喚び方は、お兄さんに教えてもらったんだよ。」

みのり「それじゃあ自業自得じゃないですか。」

茜「その通りですね・・・。」

沙希「それよりも今回、一番気の毒なのは・・・。」

千鶴「どうして私ばかりがこんな目に・・・。(T-T)」

 

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