アリス「どっか出かけるの?」

KENZO「ああ、ちょっと来栖川エレクトロニクスまで。」

アリス「・・・。」

KENZO「・・・一緒に行くか?」

アリス「まあ・・・どうせ暇だし、つきあってもいいわよ。」

KENZO「へいへい。(^^;;」

沙希「あれ、KENZO君にアリスちゃん。」

みのり「珍しい組み合わせですね。」

KENZO「ん〜、アリスがついて来たいって言うから・・・。」

アリス「なっ?!そ、そんなこと、一言も言ってないでしょっ!」

KENZO「じゃあ、帰るか?」

アリス「う゛・・・。」

KENZO「・・・冗談だよ。だから、そんな恨めしい顔するなよ。(^^;;」

沙希「それで、2人でどこに行くの?」

KENZO「来栖川エレクトロニクスに、マルチを引き取りにね。」

みのり「マルチ?」

KENZO「ああ。」

沙希「・・・。」

みのり「・・・。」

アリス「・・・。」

KENZO「・・・。」

沙希「・・・そういえば、ずいぶんと長い間見てないね。(^^;;」

KENZO「実は・・・ずっと修理に出していたんだ。」

みのり「え?でも、あのとき直ったんじゃ・・・。」

KENZO「いや・・・あのあとすぐ壊れたんだ。」

沙希&みのり「・・・は?(^^;;」

アリス「ちょっと、さっきから言ってる・・・マルチって何?」

KENZO「ああ、そういえばアリスはこっちの世界に来たばかりだから知らないんだったな。
     マルチっていうのは、来栖川エレクトロニクスが手がけたメイドロボの名前で、
     その試作型をウチで預かってるんだ。」

アリス「メイド・・・ロボ?」

沙希「アリスちゃんの世界には、そういうのはなかったの?」

アリス「ええ。それにしても・・・こっちでもやっぱりメイド好きなのね。」

みのり「こっちでも?」

アリス「ええ。あっちの世界では、本物のメイドと暮らしてたわよ。」

KENZO「アリス・・・そこんところをじっくりと聞かせてくれないか?(*^^*)」

沙希&みのり「・・・。」

KENZO「・・・ごめん。」

アリス「それで、そのメイドロボが壊れたっていうのは?」

KENZO「そ、それなんだけどな・・・。(^^;;」

 

***

 

KENZO「じゃあ、充電している間、ちょっと出かけてくるから。」

マルチ「はい。いってらっしゃい♪」

・・・

マルチ「さてと、KENZOさんが帰ってくる前に充電を終わらせましょう♪」

恋「このっ、待ちなさい!!」

あゆ「うぐぅ〜、待てないよ〜!」

恋「人のおやつを勝手に食べた罪、償ってもらうわよっ!!」

あゆ「うぐぅ〜!恋ちゃんに殺される〜!!」

恋「チェストー!!!」

(ブチッ!)あゆ「わっ?!」

恋「えっ?!」(ベコッ!!)

・・・

恋「あいたたた・・・。」

あゆ「うぐぅ、何かに引っかかった・・・。」

恋「急に避けたりするから、私も何かに思いっきりぶつかったじゃないの。」

あゆ「

ところで、何に

引っかかったんだろう?」

恋「

ぶつかったのかしら?」

あゆ&恋「・・・・・・ひえぇぇぇっ?!!」

あゆ「マ、マルチちゃんの手が、手が取れてる〜?!」

恋「マ、マルチが、へこんでる〜?!」

KENZO「ただいま〜。マルチ、充電は終わっ・・・」

あゆ「・・・。」

恋「・・・。」

KENZO「・・・・マ、マルチ〜!!」

 

***

 

KENZO「・・・というわけで、その際の破損が相当酷かったらしく、
     カスタム機ということもあって修理にかなりの時間を要したってわけ。」

沙希「車にはねられても、すぐに復活したのに・・・。」

みのり「あの2人が組むと、それ以上の破壊力があるってことですか・・・。」

アリス「なんて話してる間に、着いたんじゃないの?」

KENZO「おっと、もう着いたか。さ〜て、久しぶりにマルチをなでなでしてやるか♪」

女性「長瀬主任、KENZOさんがお見えになりました。」

長瀬「・・・もう来てしまったか。」

芹香「・・・。」

長瀬「ええ。マルチが行方不明だなんて知ったら、彼は何をするかわかりません。」

芹香「・・・。」

長瀬「わかりました。その間に何としてもマルチを見つけます。」

芹香「・・・。」

アリス「ちょっと!あまり先に行かないでよっ!私は道、知らないのよ!!」

沙希「やっぱり、久しぶりに会えるのが嬉しいみたいね。」

みのり「アリス、私達も場所は知ってるから大丈夫よ。」

・・・

KENZO「それにしても、マルチとはもう何年も会ってない気がするよなぁ。」

トントン。

KENZO「ん?」

芹香「・・・。」

KENZO「あ、芹香先輩。珍しいな、屋敷じゃなくてこっちにいるなんて。」

芹香「・・・。」

KENZO「え?俺に是非見せたいものがあるって?」

芹香(こくこく。)

KENZO「ん〜、でも今はちょっとなぁ・・・。後からじゃ駄目か?」

芹香(ふるふる。)

KENZO「駄目?何で?」

芹香「・・・。」

KENZO「今すぐにやらないと成功しない?まじないか何か?」

芹香(こくこく。)

KENZO「しょうがないなぁ・・・。じゃあ、ちょっとだけな。」

芹香(こくこく。)

・・・

アリス「あれ?KENZOがいない・・・。」

沙希「おかしいね。そんなに先に行ったとは思えないけど・・・。」

みのり「お手洗いにでも行ったんじゃないですか。」

沙希「う〜ん。まあ、KENZO君も場所はわかってるし、大丈夫よね。」

みのり「じゃあ、KENZO先輩よりも先にマルチに会っちゃいましょう♪」

沙希「そうだね。ふふっ。」

沙希「長瀬さん、ご無沙汰しています。」

長瀬「や、やあ、虹野くんに秋穂くん、久しぶりだねぇ。」

アリス「・・・。」

長瀬「ん?君は?」

沙希「あっ、彼女は香坂アリスちゃんといって、KENZO君の妹・・・みたいなものかな?」

長瀬「・・・また増えたのかね。(^^;;」

沙希「はぁ・・・。(^^;;」

アリス「・・・人のことを猫か何かみたいに言わないでくれる。(--#」

長瀬「ああ、すまない。そんなつもりはなかったんだが。まあ、香坂くんもくつろいでいってくれたまえ。
    大したもてなしは出来ないが・・・。」

アリス「それよりも、KENZOはこっちに来てないの?」

長瀬「KENZOくん?」

みのり「先に行っちゃったかと思ったら、急に姿が見えなくなったんです。」

長瀬「ああ、彼のことなら心配ないよ。すぐに顔を出すと・・・」

KENZO「あれ?なんだ、みんな先に来てたのか。」

長瀬「うわさをすれば・・・。」

沙希「KENZO君、どこに行ってたの?」

KENZO「ん・・・いや、ちょっと。」

みのり「そういえば来栖川財閥って確か、高校生の姉妹がいましたよね?」

KENZO「・・・。」

みのり「・・・。」

沙希「・・・。」

アリス「・・・。」

KENZO「・・・ごめんなさい。」

みのり「やっぱり・・・。」

沙希「KENZO君・・・。(^^;;」

アリス「アンタ、そのマルチってメイドロボに会いに来たんじゃなかったの?!」

KENZO「そうなんだけど、先輩がどうしても用があるからって・・・。(^^;;」

長瀬「で、その用はもう済んだのかね?」

KENZO「あ、はい。お待たせしてすいませんでした。」

長瀬「いや、構わんよ。じゃあ、マルチを呼ぶよ。」

KENZO「・・・はい。」

長瀬「ただ、今回のは修理というよりもほとんどオーバーホールだったから、
    以前のマルチとはずいぶんと変わってしまっているが・・・覚悟は出来てるね?」

KENZO「・・・はい。」

長瀬「よろしい。じゃあ・・・入りたまえ。」

一同「・・・。」

マルチ(?)「・・・ちぃ?」

沙希&みのり(・・・・・・誰?(^^;;)

KENZO「マルチ〜、久しぶりだなぁ♪」(なでなで)

マルチ(?)「ちぃ〜♪」

沙希&みのり(全然疑ってない?!(^^;;)

沙希「長瀬さん・・・これは、どう見てもマルチじゃないと思うんですが。」

長瀬「ん?ああ、色々とバージョンアップもしたから、名前もまるちぃに変わったのだよ。」

みのり「そういう問題じゃあないでしょっ!!どう見たって別のロボットじゃないですか!!」

長瀬「しかしだねぇ、彼は全く疑ってないようだが?」

みのり「そ、それはそうなんですけど・・・。」

アリス「・・・さっきから気になってたんだけど。」

沙希「ん?なに、アリスちゃん。」

アリス「こっちの世界でも、魔法を使う人っているの?」

沙希「どういうことかな?」

アリス「KENZOから、魔術的なにおいを感じるのよね。」

長瀬(ぎくっ)

みのり「においって言っても・・・何もにおわないけど?」

アリス「実際ににおいがするわけじゃないわよ。あくまでたとえ。
    KENZOに魔術を施した跡があるって言ってるの。」

みのり「そんなこと一体誰が・・・って、」

沙希「来栖川さんに決まってるよね・・・。(^^;;」

長瀬「すまない!すべて私の責任なんだ!!」

沙希&みのり&アリス「え?」

沙希「つまり、マルチちゃんの修理をしたついでに、新機能を取り付けたところ、
    それをマルチちゃんは気に入らなかった。」

みのり「それで、へそを曲げてどこかに隠れてしまったと・・・。」

長瀬「そうなんだよ。私は、良かれと思ってやったのだが、マルチはひどく傷ついてしまったようで・・・。」

アリス「で、マルチを見つけるまでの時間稼ぎのために、KENZOに魔術を施したわけね。」

長瀬「そこは私の専門外なので何とも言えないが、芹香お嬢様が何かしたのは間違いないだろうね。」

みのり「ところで、あのメイドロボは?」

長瀬「ん?ああ、ちぃはメイドロボではなくパソコンだよ。」

みのり「あれが・・・パソコン?」

長瀬「よく出来てるだろ?」

沙希「ええ・・・本当に。」

アリス「それよりも・・・いい加減やめさせない?あれ・・・。」

KENZO(なでなでなでなでなでなでなでなで)

まるちぃ「ちぃ〜〜〜〜〜〜〜〜♪」

長瀬「もしかして・・・今の会話中、ずっと続けていたのかね?(^^;;」

沙希「どうもそうみたいです・・・。(^^;;」

みのり「仕方ないですねぇ。いい加減に・・・

???「KENZOさん?!」

みのり「・・・え?」

沙希「マルチちゃん!」

長瀬「マルチ、帰ってきてくれたのか?!」

KENZO「・・・まるちぃが2人いるっ?!」

アリス「もういいんだってば、それは・・・。(^^;;」

長瀬「マルチ、今まで一体どこに行っていたんだね。」

マルチ「実は・・・紐緒さんのお宅に行こうと思ったのですが、道に迷ってしまって、
     仕方なく研究所に戻ってきたら、なぜかKENZOさんがいて・・・。」

アリス「・・・こいつ、ホントにロボットなの?(^^;;」

みのり「そう言いたい気持ちはわかるわよ・・・。」

長瀬「紐緒君って・・・彼女はライバル会社なんだがね。(^^;;」

沙希「でも、道に迷ってよかったよ、マルチちゃん。もしそのまま紐緒さんの所に行ってたら、
   もっととんでもない機能を組み込まれてたかも・・・。」

マルチ「そ、そうなんですかっ?!(ガタガタ)」

みのり「何はともあれ、本物のマルチも戻ってきて良かったじゃないですか。ねっ、KENZO先輩?」

KENZO(なでなでなでなでなでなでなでなで)

まるちぃ「ちぃ〜〜〜〜〜〜〜〜♪」

沙希&みのり&アリス「会話に加わりなさいっ!!(^^;;」

KENZO「え?」

マルチ「KENZOさん・・・あんまりです。」

KENZO「ま、まるちぃ?」

マルチ「私はマルチです!まるちぃじゃありません!」

KENZO「いや、しかしだなぁ、まるちぃ。」

マルチ「しばらく会わなかっただけで、偽物さんとの区別もつかないなんて・・・。」

アリス「それは、KENZOのせいではないんだけど・・・。(^^;;」

長瀬「・・・みんな、ひとまずKENZO君から離れたまえ。」

沙希&みのり&アリス「え?」

マルチ「KENZOさん・・・ひどいですぅ〜〜!!!」

ジャキンッ!

KENZO「ち、ちょっと待・・・

ちゅどどどどどどっ!!!!!

KENZO「はにゃにゃにゃにゃにゃにゃ!!」

ぷしゅぅ〜〜〜

沙希「・・・もしかして、新機能ってこれのことですか?(^^;;」

長瀬「うむ。彼の側にいると、常に危険がつきまとうからね。
    護身用としてマルチコレダーにメトロイド・ボム。そしてミサイル16連射を装備してみたのだよ。」

みのり「先ほどの・・・ですよね。」

アリス「・・・かなり洒落になってない気がするんだけど。」

長瀬「うむ・・・私も初めはそう思ったのだが・・・。」

アリス「思ったのだが?」

長瀬「彼に対しては、このくらいの装備でないと威嚇にもならないと思ってね。」

沙希&みのり&アリス「・・・確かに。(^^;;」

長瀬「そんなわけで、新機能も問題ないようだから、マルチをまたよろしく頼むよ。」

マルチ「よろしくお願いします♪」

・・・

KENZO(・・・屋内では火器厳禁って、きつく言っておこう。)

 

(その日の晩、某所にて・・・)

ちぃ「ヒデキ!ちぃ、今日はすごいものを見てきた♪」

秀樹「へぇ、何を見てきたんだ?」

ちぃ「死なない人間。」

秀樹「・・・はぁ?(^^;;」

ちぃ「ロリコンは死なないんだって。ヒデキ、ロリコンって何?」

秀樹「ちぃ・・・お前、一体どこに行ってたんだ?(^^;;」

 

HOME