恋「・・・どうやら、追っ手はほとんど片づいたようね。」
リサ「思っていたよりやるわね、恋。」
恋「こんなの朝飯前よ。」
リサ「でも、本番はこれからよ。」
恋「・・・これが、伊集院家の大金庫。」
リサ「予想以上の大きさね。上が見えないわ。」
恋「さすがに、無理矢理開けるのは無理か・・・。」
リサ「といって、ダイヤルもボタンも見あたらず、ましてや鍵穴すらない。困ったわね・・・。」
恋「となると、網膜や指紋が鍵代わりになってる可能性が高いってことね。」
レイ「その通り!」
チャチャチャチャン チャンチャチャチャー♪
リサ「ようやく本命のお出ましのようね。」
レイ「ハーハッハッハ!紐緒君が設計した世界征服ロボを元に、
伊集院家のためにカスタマイズしたのがこの、伊集院ロボだ!どうだ、驚いたかね?」
恋「そりゃあ驚くわよ。テーマ曲付きなんだもの。」
レイ「驚くところが違う!」
リサ「この人も、常識を相当無視してるわね。」
レイ「誰と比較して言っている?!」
みのり「それはやっぱり・・・KENZO先輩じゃないんですか?」
レイ「奴と一緒にするなー!!」
恋「あ、みのり。来てたんだ。」
沙希「伊集院君が、伊集院家の本気を見せてやるって・・・。(^^;;」
リサ「それで、その本気をどう見せてくれるのかしら?」
レイ「ふっふっふ・・・外井、あれを!」
外井「あれですね。了解しました。」
恋&リサ「・・・あれ?」
沙希「あれって、もしかしてもしかすると・・・」
みのり「もしかするかもしれませんね。」
外井「ターゲット、ロックオン。発射!」
ひゅるるるる・・・
リサ「・・・ミサイルの類ではないようね。」
恋「これが、伊集院家の実力ねぇ・・・蹴落としていい?」
沙希「恋ちゃん、リサさん、よけて!!」
恋&リサ「え?」
恋「・・・げ。」
みのり「恋達が倒した追っ手達が・・・消えた?!」
沙希「やっぱり・・・。」
リサ「・・・God damn。」
レイ「ハーハッハッハ!ずいぶんと下品な言葉を使うじゃないか、リサ=ヴィクセン。」
リサ「沙希、あなたはあれに心当たりがあるようだけど。」
沙希「え、ええ。」
恋「一体あれは何なのよ!」
沙希「あれは・・・」
恋&リサ「あれは?」
沙希「・・・あれです。」
リサ「・・・What?」
恋「沙希さん・・・からかってますか?」
みのり「虹野先輩の言うことが聞こえなかったの?あれはあれなのよ!」
リサ「言ってる意味がよくわからないわ。」
沙希「あれはですね、昔、きらめき商会から発売された”あれ”という商品なんです。
どんなしっちゃかめっちゃかもあっという間に解決っていうものだったらしいんだけど・・・。」
みのり「きらめき市限定だった上に、誰かが買い占めてしまったらしくて、
それ以降市場から姿を消してたんです。」
恋「つまり・・・その買い占めた奴ってのが伊集院家だったわけ。」
リサ「・・・オリエンタルマジック、恐るべし。」
沙希&みのり&恋「それなんか違う。(^^;;」
レイ「これさえあれば、どんな邪魔者も一瞬にして除去できるというわけさ。」
リサ「まずいわね。いくら広いとはいえ、室内では逃げるのにも限界があるわ。」
恋「こんな時にアイツがいたら・・・。」
レイ「2人とも、覚悟はいいかね?」
沙希「待って!」
レイ「沙希君・・・止めないでくれないか。」
沙希「でも、消すだなんていくらなんでもやりすぎだよ。」
みのり「虹野先輩!それ以上近づくと危険です!」
リサ「・・・いつもなら、そろそろのはずなんだけど。」
恋「え?」
レイ「さぁ、伊集院家に歯向かった者の末路を思い知るがいい!!」
沙希「恋ちゃん!リサさん!!」
みのり「虹野先輩?!」
レイ「沙希君、やめたまえ!!」
恋「巻き込まれるわよ!!」
みのり「に・・・虹野先輩!!」
沙希「いたた・・・。」
みのり「先輩、無事ですか?!」
沙希「うん、私は大丈夫・・・はっ、恋ちゃんとリサさんは?!」
恋「私も大丈夫よ。どうやら軌道がそれたみたいね。でもどうして・・・。」
リサ「何とか間に合ったようね。さすがに駄目かと思ったわよ。」
みのり「間に合ったって何が・・・あっ!」
沙希「KENZO君!」
みのり「KENZO先輩!」
恋「KENZO!」
KENZO「いたたた・・・ここはどこだ?」
リサ「お久しぶりね。」
KENZO「あ、リサじゃないか。ってことは・・・現実に戻ってきたのか?」
リサ「現実?」
KENZO「いや、ゲームの世界にずっと閉じこめられていたんだわ。(^^ゞ」
リサ「・・・相変わらず常識を無視した人ね。」
沙希「でも、よく出てこられたね。」
みのり「どうやって脱出したんですか?」
KENZO「ゲームのクリア条件を無効にした。」
恋「クリア条件って・・・浮気者を倒すこと?」
KENZO「そう。浮気者がいなくなることでクリアなんだから、
浮気者がまた発生したらクリア後の報酬も無効になるってわけ。」
沙希「でも、舞さんと2人だけじゃ浮気も何も・・・。」
KENZO「それなんだが・・・なぜかあゆが残ってたんだわ。」
恋「・・・そういえば、最近見かけなかったわね。(^^;;」
KENZO「そんなわけで、異性が2人いれば浮気者は存在出来るからな。」
沙希「威張って言うことでもないんだけど・・・。(^^;;」
みのり「で、そのあゆさんと舞さんは?」
KENZO「違う場所に出たんじゃないか?本人と一番関わりがあるところに出るみたいだから。」
リサ「では、KENZOは伊集院家が最も関わりがあると?」
KENZO「いや、そういうわけじゃないんだが・・・わからないんならそれでいい。」
みのり「?おかしな先輩ですね・・・って、なんでそんなに嬉しそうなんですか?虹野先輩。」
沙希「え?え?な、何でもないよ?(*^^*)」
リサ「恋も嬉しそうだけど・・・。」
恋「な、何言ってんのよ。気のせいよ気のせい!(*^^*)」
レイ「取り込み中のところすまないが・・・。」
KENZO「あ、伊集院。なんでお前がここに?」
レイ「それはこっちの台詞だ!貴様、いつまで伊集院ロボに乗っかってるつもりだ?!」
KENZO「伊集院ロボ?・・・げ。」
リサ「タイミング良く現れてくれて助かったわ。」
KENZO「もしかして・・・ミッション中か?(^^;;」
リサ「ええ。」
KENZO「でもなんで、沙希ちゃんにみのりちゃん、それに恋まで一緒に?」
恋「アンタの代わりに仕事してるんじゃないの。」
KENZO「・・・もしかして、全部ばらしたのか?」
リサ「あなたの仕事に関してはね。」
KENZO「あちゃ〜・・・。」
みのり「あちゃ〜じゃないですよ。おかげで私達まで引っ張り出されたんですからね!」
沙希「まあまあ。みんな無事だったんだし、良かったじゃない。」
KENZO「ホント申し訳ない。あとはリサと俺で何とかするから。」
恋「それじゃあお言葉に甘えて、あとはお手並み拝見といきましょうか。」
レイ「・・・話は済んだかね。(--#」
KENZO「・・・あ、すまん伊集院。ほったらかしにして。」
レイ「僕は無視されるのが一番嫌いなんだ!!」
ぶぉんっ!!
KENZO「うわっ!う、腕振り回すな!落ちる!!」
リサ「それじゃあ、いつも通り頼んだわよ。」
KENZO「おいっ?こっちを手伝ってくれないのかよ?!」
リサ「あなたなら何とかなるでしょ。」
レイ「逃がすか!」
KENZO「気をつけろ、何が来るかわからないぞ!!」
リサ「OK。」
レイ「喰らえ、金のベッド!!」
KENZO「なに?!ぐはっ!」
ALL「・・・。(^^;;」
レイ「ちっ、邪魔しおって!それならばこれだ!」
KENZO「ま・・・また何か来るぞ!!」
レイ「喰らえ、ダイヤモンドの漬け物石!!」
KENZO「なんだって?!ぐほっ!」
ALL「・・・・・・。(^^;;」
レイ「身を挺して女性をかばうとは・・・敵ながら天晴れな奴。」
沙希&みのり&恋「それ絶対違う。(^^;;」
リサ「でも、KENZOが馬鹿やっててくれたおかげで、家系図はいただいたわ。」
レイ「いつの間に?!それに、大金庫をどうやって開けたんだ?!」
沙希「それなんだけど・・・さっきから開いてたよ?」
レイ「・・・なんだって?(^^;;」
みのり「さっき、恋達に向かってあれを撃ったじゃないですか。
で、KENZO先輩が現れたせいでその軌道がそれて・・・」
沙希「そういえば、その先に金庫があったね。」
恋「そして、邪魔だった大金庫の鍵がきれいさっぱり消えてしまったと。」
レイ「そんな都合の良いことがあるかー!!」
リサ「そう言いたくなる気持ちはわかるけどね。」
KENZO「なんだ、リサの狙いは家系図だったのか。」
リサ「そう。これで、伊集院家の謎が解き明かされるわ。」
レイ「く・・・。」
沙希「伊集院家の謎・・・。」
みのり「何なんでしょうね・・・。」
恋「そんなことどうでもいいわよ。これで仕事料が入るんだから♪」
KENZO「リサ・・・悪いけどそれ、伊集院に返してやってくれないか?」
レイ「え・・・。」
リサ「Why?」
KENZO「その秘密が明らかになると、伊集院家・・・というよりも伊集院自身が困るんだ。」
レイ「ち、ちょっと待ちたまえ!まるで、その秘密を知ってるみたいじゃないか?!」
KENZO「っていうか、メイちゃんに伊集院家に招待されたとき、偶然見たじゃないか。」
レイ「馬鹿な!その記憶なら消したはず・・・。」
KENZO「記憶?・・・しっかり残ってるぞ。」
恋「さすがにあれでも、KENZOの非常識さには勝てなかったってとこかしらね。」
沙希「・・・なんか納得しちゃうね。(^^;;」
リサ「別にレイが困ろうと私には関係ないわ。私は依頼を遂行するだけよ。」
KENZO「それじゃあ俺が困るんだよ。俺の通り名を知ってるだろ。」
リサ「”死を知らぬ者”。でも、今回もその名の通り誰も死んでいないわ。」
KENZO「リサがその秘密をばらすことで、伊集院レイといういけすかない奴が死んじまうんだよ。」
みのり「死んじまうって、自殺するような人とは思えませんが・・・。」
KENZO「そういう意味じゃないんだけど・・・とにかく今の伊集院ではいられなくなるんだよ。
リサならわかるだろ?」
レイ「KENZO・・・君。」
リサ「・・・でも」
KENZO「マーシャ!!」
リサ「・・・その名前は言わない約束じゃなかった?」
KENZO「・・・悪い。でも、本当の自分を隠さなきゃならない辛さは、リサの方がよく知ってるだろ?」
リサ「・・・そうね。」
KENZO「だったら、本当の自分に戻るのは、
自分の意志でやらなきゃ意味がないってこともわかるよな?」
リサ「・・・わかったわ。今回のミッションは失敗。それでいい?」
KENZO「ああ、ありがとう。」
リサ「その代わり・・・この貸しは高いわよ?」
KENZO「う゛・・・その内ちゃんとお礼するから。(^^;;」
リサ「そう、楽しみにしてるわ。(^^)」
恋「ちょっと待ってよ!それじゃあ仕事料が入らないじゃないの!生活費はどうすんのよ?!」
KENZO「いや・・・俺の口座から引き落とせばいいじゃないか。」
恋「あ・・・。」
沙希「じゃあ、これで問題は解決ってことかな。」
KENZO「そうだな。悪かったな伊集院、大騒ぎしちまって。」
レイ「いや・・・いい。それよりも・・・すまない。」
みのり「わ、伊集院先輩が謝るの・・・初めて見た。」
沙希「こらっ!・・・でも、実は私も。(^^;;」
KENZO「気にすんなって。女性には優しくしなくちゃな・・・あ。」
沙希&みのり&恋「・・・女性?」
KENZO「・・・しまった。(^^;;」
レイ「・・・。」
KENZO「す、すまない。ついはずみで・・・伊集院?(^^;;」
レイ「裏切ったな!僕を裏切ったな!!」
KENZO「伊集院、落ち着け!ロボで握るな!痛い!痛いって!!」
リサ「・・・さすがに今回は死んだかしら。」
沙希&みのり&恋「・・・。(^^;;」
・
・
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(一方その頃・・・)
好雄「遅いなぁ金髪のおねーさん・・・。」
(依頼主は、早乙女好雄でしたとさ。)
沙希「ところで、伊集院さんはKENZO君に何を見られたの?」
レイ「・・・・・・・・・・・・着替えだ。」
みのり「それは確かに、記憶を消したくなるかも・・・。」
レイ「・・・。(〃〃)」