ガチャ。
KENZO「ちわ〜っス。」
結奈「遅かったわね。6分13秒の遅刻よ。」
KENZO「あのねぇ・・・いきなり研究室に来いなんて言ったって、こっちにも都合ってもんが・・・。(^^;;」
結奈「まあいいわ。今日、あなたをここへ呼んだのは・・・」
KENZO「人体実験は勘弁してくれよ。(^^;;」
結奈「お望みならばしてあげるけど?」
KENZO(ふるふる)
結奈「安心なさい。あなたをモルモットにする必要はなくなったから。」
KENZO「え?」
結奈「今日は、これを見せてあげようと思って呼んだのよ。」
KENZO「これは・・・俺?」
結奈「そう、あなたの分身よ。」
KENZO「いつの間に俺のクローンを・・・。(^^;;」
結奈「クローンではないわ。」
KENZO「・・は?(^^;;」
結奈「クローンではなく、あなたの姿をした別の生物といったところかしら。
まあ・・・私にとってはどちらもモルモットには変わりないけど。」
KENZO「・・・つまり、俺の細胞から作り出したのではなく、何か別の方法で作ったと・・・。(^^;;」
結奈「説明してあげても良いけど、どうせあなたには理解出来ないでしょ?」
KENZO「・・・ごもっとも。でも、見れば見るほど俺にそっくりだよなぁ・・・。」
結奈「でも、あなたよりも頭の出来は良いし、運動能力も高いわよ。そして何よりも・・・」
KENZO「何よりも?」
結奈「浮気をしないわ。」
KENZO「関係ないだろ!!(^^;;」
結奈「これのおかげで、あなたはモルモットから半分解放されるのよ。少しは喜びなさい。」
KENZO「どうせなら、全面的に開放してほしいんですが・・・。(^^;;」
結奈「何か言ったかしら?」
KENZO「いいえ・・・。(^^;; ところで、その技術で実在しないはずの人間も作ることが出来るのか?」
結奈「例えば?」
KENZO「例えば・・・あっ、そうだ!この本に載ってるこれとかどうかな?」
結奈「ふむ・・・面白そうね。」
KENZO「ただいま〜。」
あや「お兄ちゃん、お帰・・・り?(^^;;」
恋「・・・誰?その人。」
KENZO「あ、ああ、紐緒さんにちょっと頼まれて・・・。(^^ゞ」
那波「牧野那波ですわ。しばらくお世話になります。」
あや「大したお構いも出来ませんが・・・
恋「って、ちょっと待ちなさいよ!それって居候ってこと?!」
あや「恋ちゃん、私達だって居候なんだけど・・・。」
恋「う゛・・・。(^^;;」
KENZO「ま、まあ、そんなわけだから、仲良くやってくれよ。(^^;;」
那波「よろしくお願いしますわ。(^^)」
KENZO「とりあえず、俺は風呂に入ってくるから。」
あや「じゃあ、その間に那波さんの部屋を掃除しておくね。」
KENZO「悪いけど、頼むわ。」
あや「うん。」
恋「・・・で、その那波さんとやらは、どこまで一緒に行くつもり?」
KENZO「いや・・・俺に聴かれても。(^^;;」
那波「?お風呂にご一緒しようと思ったのですが、いけませんでしたか?」
恋「いいわけないでしょ!いい?コイツだって男なんだからね!何かあったらどうすんの?!」
那波「でも・・・私はKENZOさんに尽くすためにつくられ・・・
KENZO「わー!わー!わー!(^^;;」
恋「な、何よいきなり!」
KENZO「何でもないんだ!何でも!ささ、那波もお風呂はいいから、居間でくつろいでなよ。なっ?(^^;;」
那波「・・・残念ですわ。では、またの機会に。(^^)」
恋「またの機会もないのっ!!」
KENZO「あはは・・・はぁ〜。(^^;;」
あや(”KENZOさんに尽くすためにつくられ・・・”って、どういうことだろう・・・。)
・
・
・
沙希「それで、その那波さんとは仲良くやってるの?」
あや「仲良くもなにも・・・」
恋「あれじゃあねぇ・・・」
KENZO「あ、あの・・・那波?(^^;;」
那波「なんですか?ダンナ様。(^^)」
KENZO「腕をそんなにぎゅっと握られると、歩きにくいんですけど。それと・・・ダンナ様は勘弁して。(^^;;」
みのり「KENZO先輩にべったりですね・・・。」
恋「朝から晩まで、ずっとああなのよ。一緒にいる身にもなって欲しいわ・・・。」
あや「今回は、さすがにお兄ちゃんも参ってるみたいだね。」
沙希「それでもKENZO君優しいから、邪険に出来ないんだね。」
みのり「やれやれ・・・仕方ないですね。KENZO先輩!!」
KENZO「ん?ああ、みのりちゃんに沙希ちゃん。来てたんだ。(^^ゞ」
沙希「こんにちは、KENZO君。仲良さそうだね。(^^)」
KENZO「え・・・あ、いや、これは違うんだっ!!(^^;;」
(※慌てて那波の手を振りほどくKENZO)
那波「あん。」
沙希&みのり「・・・。(^^;;」
KENZO「わ、悪いんだけど、2人と話したいからちょっと待ってくれるかな?(^^;;」
那波「残念ですわ・・・。」
恋「どうせ一日中コイツとべったりしてるんだからいいじゃないの。」
あや「そうそう。」
那波「そんなことありませんわ。お風呂と寝所はご一緒させてくれませんもの。」
恋「当たり前でしょっ!!」
KENZO「那波・・・頼むから、これ以上傷口を広げないでくれる?(^^;;」
みのり「ず〜いぶんと、好かれてるみたいですね?!」
KENZO「そんな睨みながら言うなよ・・・。俺も困ってるんだから。(^^;;」
沙希「じゃあ、今日私達とつき合うってのは駄目かな?(^^)」
KENZO「え?」
沙希「そうすれば、今日一日は羽を伸ばせるでしょ?それとも・・・私じゃ役不足かな?」
KENZO&みのり「とんでもない!!」
沙希「・・・なんでみのりちゃんまで?(^^;;」
みのり「す、すいません。つい・・・。(^^ゞ」
KENZO「と、とにかく、そういうことでよろしく頼むよ。那波〜!」
那波「呼ばれました?」
KENZO「悪いんだけど、今日はこの二人と用事があるから、那波は恋達と留守番しててくれるかな?」
那波「え・・・。」
KENZO「あや、那波のことお願いできるかな?」
あや「うん、わかった。」
恋「たまには羽を伸ばしてきなさい。(^^)」
KENZO「悪いな。じゃあ、沙希ちゃん、みのりちゃん、行こうか♪」
那波「あ・・・。」
KENZO「那波?どうかしたか?」
那波「・・・いいえ、何でもありませんわ。(^^)」
KENZO「・・・そうか。じゃあ、行ってくる。」
那波「行ってらっしゃい。(^^)」
・・・
恋「さ〜てと、私達は家で大人しくお留守番してますか。」
あや「那波さん、行こう?」
那波「あの人・・・。」
あや「あの人?沙希さんのこと?」
那波「沙希さん・・・沙希さんは、KENZOさんの何なんですか?」
あや「何なんですかって言われても・・・恋ちゃんはどう思う?」
恋「・・・なんで私に聴くのよ?」
あや「だって・・・。」
恋「お互いに好きだとも言ってないのに、恋人同士のわけないでしょ!」
あや「誰もそこまで言ってないんだけど・・・。」
恋「う゛・・・。」
あや「それに、好きとは言ってないけど、お互いに必要としていることは確かだと思うな。」
恋「そんなこと、あやに言われなくてもわかってるわよ!でも・・・。」
あや「はいはい。そんなわけだから、お兄ちゃんを狙ってるならライバルは多いみたいよ。(^^)」
那波「ライバル・・・。」
恋「も、もう!その話いいから、早く帰るわよ!!」
あや「あ、待ってよ恋ちゃん!」
那波(KENZOさんと沙希さんは、お互いを必要としている・・・。
じゃあ・・・私は?
私は・・・KENZOさんに必要とされていない?それでは、私の存在理由は・・・。)
ばたっ。
あや「え?」
恋「ち、ちょっと!急にどうしたのよ?!」
あや「那波さん、しっかりして!那波さん!」
・
・
・
沙希「今日はつき合ってくれてありがとう。(^^)」
KENZO「お礼を言うのはこっちだよ。良い気分転換になった。」
沙希「それじゃあ、もし良かったら、来週の日曜は映画にでも行かない?」
KENZO「映画かぁ・・・。そういえば、最近行ってないなぁ。」
みのり「あ、私は来週は用事があるので、2人で行ってきてください。」
KENZO「そうなのか?」
みのり「そうなんです。」
KENZO「それじゃあ、来週は2人で映画を見に行くか?」
沙希「うん!約束♪ (ありがとう、みのりちゃん・・・。)」
KENZO「あ、俺はこっちの道だから。」
沙希「うん。それじゃあまた・・・。」
みのり「お疲れ様でした〜♪」
・
・
・
KENZO「ただいま〜。」
恋「遅い!今までどこほっつき歩いてたのよ?!」
KENZO「どこって・・・沙希ちゃん達と一緒だったのは知ってるじゃないか。」
あや「那波さんが倒れたの。」
KENZO「・・・えっ?!」
恋「病院には行きたがらないし、薬は全く効かないし・・・って、いきなりどこに電話してんのよ?!」
KENZO「紐緒さん?俺、KENZOだけど!」
結奈「そんなに大声出さなくても聞こえてるわよ。」
KENZO「那波が、那波が・・・。」
結奈「倒れたのね?」
KENZO「あ、ああ・・・。」
・・・
あや「どうして、病院じゃなくて紐緒さんなの?」
恋「そんなこと、私が知るわけないでしょ!」
あや「ご、ごめん・・・。」
恋「ただ・・・あの人はどこか普通じゃない気がする。」
あや「そうだね。(前の、那波さんの言葉も気になるし・・・。)あ、話が終わったみたい。」
KENZO「・・・?」
恋「どうしたのよ、浮かない顔して。」
KENZO「あ、ああ、何でもない。 (今、会話の途中で切れたような・・・。)」
あや「それよりも、那波さんを今からでも病院に連れて行った方が・・・。」
KENZO「ああ、そのことなら心配しなくていい。」
あや&恋「え?」
・
・
・
みのり「で、KENZO先輩の看病の甲斐あって、那波さんは元気になったと。」
恋「看病っていっても、ずっとあの人の側にいただけなんだけどね。」
あや「でも、回復したんだから・・・
恋「いいって言える?体調が戻ってからというもの、以前よりもべったりなのよ?!」
みのり「べったりというよりも・・・那波さん以外の人を避けているような気がするのよね。」
あや「みのりちゃんも気づいてたんだ。」
みのり「気づいてたも何も、そのせいで今度は虹野先輩が元気なくなっちゃって・・・。」
あや「恋ちゃんもずっとご機嫌ななめで・・・。」
みのり&あや「はぁ〜・・・。」
恋「何なのよ、そのため息は?それに、私のどこがご機嫌ななめなのよっ?」
みのり「どう見ても機嫌悪いじゃないのよ。」
あや「こういう言い方はしたくないんだけど、那波さんが来てから今までのバランスみたいなものが
崩れてきている気がするの。」
みのり「いつもは女の子に手を出して問題を起こしているのに、
手を出さないなら出さないで問題を起こしてくれるなんて・・・ホントに困った先輩よねぇ。」
恋「で、その虹野さんはどうしたのよ?」
みのり「・・・KENZO先輩のところ。」
恋「それって・・・修羅場になるんじゃないの?(^^;;」
・・・
沙希「KENZO君!!」
KENZO「あ・・・沙希ちゃん。」
沙希「やっと捕まえた。最近、私の顔を見てもすぐに逃げちゃうし・・・。」
KENZO「そんなことは・・・。」
那波「KENZOさん?」
KENZO「あ、ああ。すぐ済むから、ちょっと待っててくれるかな。」
那波「KENZOさんがそう仰るなら。」
沙希「・・・。」
KENZO「で、何か俺に用?」
沙希「え?う、うん。あのね、今度の日曜のことだけど、待ち合わせとか何も話して・・・
KENZO「その話はいいよ。」
沙希「・・・え?」
KENZO「ごめん・・・行けなくなった。」
沙希「行けなくなったって・・・何か用事が入っちゃったんだ。」
KENZO「・・・。」
・・・
あや「きっと大丈夫だよ。お兄ちゃんにとって、沙希さんは特別なんだから。きっと・・・。」
みのり「そうだといいんだけど・・・。私は、虹野先輩の悲しそうな顔なんて見たくないから・・・。」
・・・
沙希「用事じゃあ仕方ないよね・・・。でも、まだ公開されたばかりの映画だから、
次の日曜でも大丈夫だから。(^^)」
KENZO「もう・・・行けないんだ。」
沙希「・・・なんて言ったの?」
KENZO「・・・・・・。」
沙希「KENZO君?」
KENZO「もう・・・・・・沙希ちゃんとは一緒にいられないんだ。」